「乾燥小じわはなぜできるの?」
「乾燥小じわができてしまったらどうすればいい?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
乾燥小じわの原因は外的ダメージや年齢、生活習慣などさまざまな原因が考えられます。
放置してしまうとしわが深くなる可能性もあるため、早めに対策することが大切です。
本記事では乾燥小じわの原因や改善・予防法について詳しく紹介します。
乾燥小じわに悩んでいる人はぜひ最後までご覧ください。
乾燥小じわとは?発生するメカニズム
乾燥小じわとは、肌の角質層内の水分が蒸発してキメが粗くなることでできるしわのことを指します。
角質層とは表皮の一番外側に存在する層のことで、肌のうるおいを閉じ込めたり外的刺激から肌を守ったりするバリア機能を持っています。
しかし何らかの要因によって角層細胞内の天然保湿因子(NMF)や水分の蒸発を防ぐための細胞間脂質が減少すると、バリア機能が正常にはたらかなくなり、肌の乾燥に繋がるのです。
水分が抜けて干からびた地面がひび割れているのと同じようなイメージで、肌も水分が失われると硬くなって表面にしわができてしまいます。
乾燥小じわの原因
目元や口元にできる小じわの原因となる乾燥は、肌のバリア機能の低下が原因です。
ではどうして肌のバリア機能が低下してしまうのでしょうか。
原因は以下の通りです。
- 加齢
- 紫外線などの外部ダメージ
- 生活習慣の乱れ
ここからは、バリア機能が低下して乾燥小じわができる原因について1つずつ解説していきます。
加齢による小じわ
加齢は肌のバリア機能が低下して乾燥小じわができやすくなる原因の1つです。
肌の潤いを保つための天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質は、年齢を重ねると減少していきます。
また加齢に伴いターンオーバーにかかる日数が徐々に伸びていくため、肌の新陳代謝が上手く行われず乾燥を引き起こします。
紫外線などの外部ダメージによる小じわ
紫外線は肌の角質層に直接刺激を与えるため、バリア機能を低下させてしまいます。
さらに紫外線は肌の潤いを保つ成分を破壊する活性酸素の発生にも繋がるため、肌の乾燥を引き起こし小じわの原因になるのです。
そのほかエアコンの風や肌への摩擦なども刺激となり、乾燥小じわを引き起こします。
生活習慣の乱れによる小じわ
乾燥小じわは外的要因だけで発生するものではなく、食事バランスや睡眠などの生活習慣が原因になる場合もあります。
生活習慣が乱れるとホルモンバランスに影響し、肌のターンオーバーの乱れに繋がります。
肌のターンオーバー周期が乱れると水分や油分の不足した角層細胞が滞留して乾燥し、肌のキメが粗くなってしわができやすくなります。
喫煙の習慣や血行不良、ストレスなどもホルモンバランスやターンオーバーに影響する要因です。
乾燥小じわができやすい場所
乾燥小じわができやすい部分は「皮膚が薄い」あるいは「乾燥しやすい」という特徴があります。
ここでは乾燥小じわができやすい部位について、理由とともに具体的に解説します。
目元
目元は顔のパーツの中でも乾燥小じわができやすい部位です。
皮膚が薄く皮脂腺が少ないため肌のバリア機能が弱く、乾燥しやすい箇所だからです。
メイクなどで摩擦のダメージを受けると肌の水分がすぐに蒸発し、乾燥して小じわができやすくなります。
目元の小じわは特に老けた印象を与えやすいので、早めに対処することが大切です。
頬
頬も乾燥小じわができやすい場所の1つです。
頬の皮膚は比較的厚みがありますが、洗顔やスキンケア、メイクなどによって刺激を受けやすい部分でもあります。
角質層がダメージを受けると、肌のバリア機能が低下して水分が逃げやすくなり、結果として乾燥に繋がります。
ゴシゴシと洗顔したり過度にパッティングしたりする行為は、頬の乾燥小じわの原因になるので避けましょう。
口元
口元の皮膚は目元と同様非常に薄く、皮脂腺も少ないため乾燥小じわができやすい場所です。
会話や食事によってよく動かす部位でもあるため、顔の中でもしわになりやすい部位です。
口元を拭ったりマスクを着脱したりするのも、摩擦による乾燥小じわの原因になります。
乾燥小じわを治す!おすすめのスキンケア方法
乾燥小じわを改善するためにはなるべく摩擦などの刺激を避け、保湿を中心としたスキンケアを実施することが大切です。
必要に応じてしわ改善用のスキンケアアイテムを使用しても良いでしょう。
ここでは乾燥小じわができてしまったときのスキンケア方法を紹介します。
乾燥小じわを改善するスキンケア方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。
洗顔・クレンジングは肌に刺激を与えないように注意
洗顔やクレンジングを行うときは、ゴシゴシと擦って肌を刺激しないよう注意しましょう。
洗顔をする際はネットなどを使って洗顔料をたっぷり泡立てて摩擦を抑えることが大切です。
また目元や口元はメイクを落とすときに擦ってしまいがちな場所なので、必要に応じてポイントメイク用クレンジングを使用することをおすすめします。
洗顔・クレンジング時のお湯の温度にも注意が必要です。
熱すぎるお湯は肌の潤いを保つのに必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥の原因になりかねません。
40度以下のぬるま湯で優しく洗い流すようにしましょう。
しっかり保湿する
乾燥小じわは名前の通り肌の感想が一番の原因なので、保湿を中心としたスキンケアを徹底することが大切です。
日頃からこまめに保湿しておけば、乾燥を予防して小じわの改善に繋がるでしょう。
保湿メインのスキンケアはヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたアイテムがおすすめです。
しわ改善用アイテムを使う
できてしまった乾燥小じわには、しわ改善に特化したスキンケアアイテムを使っても良いでしょう。
レチノールやナイアシンなどの成分はアンチエイジング効果が高く、乾燥小じわの改善におすすめです。
近年はさまざまな化粧品ブランドから美容液やアイクリーム、パックなどのしわ改善用アイテムが販売されています。
自分に合ったものを使ってみましょう。
ワセリンで「ちりめんじわ」が治った?その方法とは
目元や目尻にできる「ちりめんじわ」には、保湿アイテムのワセリンも効果的だと言われています。
ワセリンにはエモリエント効果という、皮膚の水分蒸発を防ぎ、潤いを保つ効果があります。
化粧水やしわ専用アイテムで水分や栄養を補ったあとに、ワセリンでしっかり蓋をすることで、ちりめんじわを予防・改善することができます。
乾燥小じわを隠したいときのメイク
乾燥小じわを根本から改善するには毎日のスキンケアが大切ですが「乾燥小じわを今すぐ隠したい!」と考えている人も多いでしょう。
とはいえファンデーションやコンシーラーを厚塗りしてしまうと、かえってしわが目立ってしまうことにもなりかねません。
ここでは乾燥小じわをカバーするメイクのポイントを3つ紹介します。
1年中紫外線対策をする
メイクをする前には日焼け止めを塗って、紫外線から肌を守りましょう。
これ以上小じわを増やさないためにも、1年中紫外線対策を徹底することが大切です。
最近はUVカット効果のある化粧下地・ファンデーションも増えているので、化粧品を選ぶときはチェックしてみてください。
紫外線対策について詳しく知りたい方は「日焼け止めをする方法は?日焼けしてしまった後のアフターケアも」をご覧ください。
保湿効果のあるベースメイクアイテムを使う
ベースメイクには保湿効果が高いアイテムを使うようにしましょう。
固いテクスチャーのアイテムはしわに入り込みやすく、かえってしわが目立ってしまうので、しっとりとしたやわらかいテクスチャーのアイテムがおすすめです。
スキンケア用のフェイスオイルをベースメイクの前に仕込んだり、ファンデーションに混ぜて使ったりするのも良いでしょう。
ファンデーションは薄く塗る
ファンデーションは薄くしわを埋めるように塗るのがポイントです。
乾燥小じわが気になるからといってファンデーションを重ねすぎると、時間の経過とともにメイクがヨレて小じわが目立ってしまいます。
乾燥小じわを隠したいときのファンデーションは、マットタイプよりもツヤタイプがおすすめです。
乾燥小じわを予防するポイント
乾燥小じわの予防には保湿など外側からのケアだけでなく、内側からのケアも重要です。
良質な睡眠と健康的な食事を心がけ、ホルモンバランスを整えましょう。
ここでは乾燥小じわを予防するために気を付けるべきポイントを紹介します。
乾燥小じわを徹底的に予防したい人はぜひ参考にしてください。
質の良い睡眠を取る
乾燥小じわの予防や改善には質の良い睡眠を取ることが不可欠です。
22時〜2時は肌のゴールデンタイムとも呼ばれ、身体のあらゆる細胞の修復が行われる時間です。
この時間帯にしっかり睡眠を取っておくことで、肌のバリア機能が正常に働き、内側から潤った健康的な肌を手に入れられます。
バランスの良い食事を心がける
乾燥小じわを予防して健やかな肌を維持するには、美肌効果の高い栄養素を食事から摂取することも大切です。
ビタミン類やコラーゲン、セラミドなど肌の健康に必要な栄養素を積極的に取り入れましょう。
また体内の悪玉菌が増殖すると肌トラブルの原因に繋がるため、腸内環境を整える効果のある発酵食品もおすすめです。
肌に良い栄養素と多く含まれる食べ物については以下の表をご覧ください。
栄養素 | 効果 | 多く含まれる食べ物 |
---|---|---|
ビタミンA、B群 | 皮膚の健康を保つ | にんじん、うなぎ、肉類、豆類 |
ビタミンE | 肌の血行を促進する | アボカド、かぼちゃ、アーモンド |
コラーゲン | 肌のハリを保ちシワを改善する | 鶏皮、手羽先、ふかひれ、ゼラチン |
セラミド | 肌の水分含有量を調節し、保湿する | こんにゃく、大豆、黒ごま |
発酵食品 | 腸内環境を整えて肌を内側から美しくする | 納豆、味噌、酢 |
内側から保湿ケアする方法について詳しく知りたい方は「体の内側から保湿するには?肌の内側から潤う食べ物や飲み物を紹介!」も合わせてご覧ください。
まとめ
本記事では乾燥小じわの原因や対策・予防方法について詳しく解説しました。
乾燥小じわは加齢や外部からダメージ、生活習慣の乱れによる肌バリア機能の低下が原因です。
保湿中心のスキンケアと睡眠や食事などの内側からのケアによって改善・予防が可能です。
毎日のケアを積み重ねて、乾燥小じわのできにくい肌を手に入れましょう。