夏のように強い日差しがない冬場は、日焼け止めを塗らなくても良いのでは?と感じる方もいるかもしれません。
しかし、紫外線は365日降り注いでいます。
夏に比べれば紫外線量は少ないですが、日焼け止めを塗ることで肌老化を防ぐことにつながるため、冬も日焼け止めは必要です。
ただし、冬の日焼け止めは、夏の日焼け止めとは選び方を変えるのがおすすめです。
この記事では、冬に使う日焼け止めの選び方についてまとめています。
冬に日焼け止めはいらない?毎日塗る必要があるのはなぜ?
冬場は紫外線だけでなく乾燥も気になる季節です。
乾燥している肌は紫外線のダメージも受けやすくなってしまうため、冬の日焼け止め選びでは、乾燥対策もしっかりできるものを選ぶのがおすすめです。
日焼け止めを塗ることで、空気や暖房による乾燥から肌を守ることもできます。
乾燥から肌を守れば、バリア機能が低下することも防げるため、肌荒れ対策にもつながるでしょう。
紫外線について詳しく知りたい方は「紫外線の対策って何があるの?対策グッズやアフターケア方法も解説!」をご覧ください。
冬でも日焼け止めはシーンによって使い分けよう
真夏の紫外線対策では、SPF50+、PA++++という最高数値の紫外線カット力があるものが求められますが、冬の場合紫外線量は減っているので、シーンに合わせて使い分けするのがおすすめです。
高い紫外線カット力を持つ日焼け止めは、肌への負担も大きいため、肌が敏感な方は特に注意しましょう。
では、どのように使い分けすれば良いのかまとめておきます。
普段使いはSPF10~20/PA++
通勤や通学、近所に買い物に行くというような場合は、SPF10~20、PA++程度あれば十分です。
日中は室内にいることがほとんどという場合は、この数値の日焼け止めを塗っていれば、窓から入ってくる紫外線対策も行えるでしょう。
もし買い物で外に出る時間が多い場合や、仕事で外まわりが多いというような場合は、SPF30、PA+++くらいのものを使うと安心です。
ウィンタースポーツや屋外はSPF30/PA+++以上
冬と言えば、スキーやスノーボードなどをされる方もいるのではないでしょうか。
このような場合、紫外線カット力の高い日焼け止めが必要です。
なぜなら、雪の照り返しで紫外線が反射されるので、通常の2倍の紫外線量になってしまうからです。
日中外にいるよりも多くの紫外線を浴びることになるため、SPF30、PA+++以上の日焼け止めを使用し、こまめに塗り直すことをおすすめします。
汗をかくことも考えると、ウォータープルーフタイプが安心です。
肌に合わせて日焼け止めを選ぶ
日焼け止めを選ぶときは、肌に合うものを選ぶようにしましょう。
紫外線を防御してくれる成分は、肌に負担をかけてしまうこともあります。
敏感肌の人や乾燥肌の人は、特に日焼け止め選びに注意してください。
乾燥肌の人には保湿成分入りの日焼け止め
乾燥肌の人は、日焼け止めに保湿成分が配合されているものを選びましょう。
セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合されている日焼け止めであれば、肌の乾燥を防げます。
保湿成分を配合していても、乾燥してしまうという人もいますので、保湿力がイマイチと感じる場合は、スキンケアでしっかり保湿してから日焼け止めを使いましょう。
敏感肌の人は無添加タイプの日焼け止め
紫外線を防いでくれる成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。
紫外線吸収剤は、一度紫外線を肌に吸収させるため、敏感肌の人には負担がかかりやすいです。
敏感肌であれば、紫外線吸収剤フリーと記載されている日焼け止めを選んだほうが良いでしょう。
また、アルコールが配合されている日焼け止めも敏感肌ではトラブルとなることがあります。
できればアルコールが配合されていない無添加日焼け止めを使うのが安心です。
敏感肌の人は、紫外線散乱剤を用いた日焼け止めのほうが安心ですが、紫外線散乱剤は、白浮きしやすいというデメリットもあるため、どうしても使用感が合わない場合は、紫外線吸収剤をカプセルで包んで直接肌に触れないようにしている日焼け止めを使うのもおすすめです。
ただし使用する前には念のためパッチテストを行ってください。
お湯や石鹸で落とせるものは冬におすすめ!
冬の肌は乾燥で敏感に傾きやすいです。
そのような時期に使う日焼け止めは、できるだけ肌に負担をかけないものを選びたいですね。
そこでお湯や石鹸で落とせる日焼け止めをおすすめします。
お湯や石鹸で落とせる日焼け止めであれば、メイクをしていない日はクレンジング無しで落とすことができるため、肌に負担をかけにくいです。
メンズも冬は日焼け止めを塗ろう
夏場の紫外線対策は男性も行う人が増えていると思います。
最近は、美肌に憧れる男性が多く、スキンケアアイテムもメンズ用が沢山発売されています。
せっかくお手入れしているのですから、男性も365日紫外線対策をしっかり行いましょう。
女性と同じように男性も光老化によりシミやシワが増えます。
特にUV-Aは、深いシワやたるみ、濃いシミの原因となってしまいますので、日焼け止めを使って紫外線対策をしましょう。
男性用と女性用どっちが良い?
男性が日焼け止めを使う場合は、女性と同じモノを使用しても良いのでしょうか。
これは使用感の好みにもよりますが、脂っぽい肌質の場合は、男性用を使うのがおすすめです。
ベタつきやテカリを押さえるタイプや、さっぱりしているタイプを選ぶと、塗っている感じもなくて使いやすいでしょう。
特に普段から日焼け止めを使うことに慣れていない場合は、女性用にしたほうが使いやすいと言えます。
冬用日焼け止めを使うときに注意するポイント
冬用の日焼け止めを使う際は、注意したいことがいくつかあります。
まず、塗り直しをし過ぎないこと、そしてスキンケアをしっかり行ってから使うことです。
塗り直ししすぎない
日焼け止めは通常2~3時間おきにこまめに塗り直すか、汗をかいたら塗り直すことで、紫外線カット力を維持することができます。
しかし、冬は紫外線量が夏よりも少ないため、過度に塗り直してしまうと肌への負担がかかりすぎてしまう可能性があります。
10時から14時は紫外線の量が多いため、こまめな塗り直しも必要となりますが、それ以外の時間帯であれば、汗をかいていれば塗り直すというような方法にしたほうが良いでしょう。
スキンケアと保湿をする
日焼け止めを使用していても、肌が乾燥してしまうこともあります。
保湿成分が含まれている日焼け止めでも肌が乾燥してしまうという場合は、スキンケアで保湿をしっかりと行ってください。
保湿をしっかり行ってから日焼け止めを塗ることで、肌の乾燥を防げます。
また、日焼け止めを落とした後も、しっかり保湿するようにしましょう。
肌が乾燥してバリア機能が低下してしまうと、肌トラブルとなり日焼け止めをつけると荒れてしまうということもあるため、保湿に重点をおいたスキンケアを行ってください。
まとめ
紫外線対策は365日必要です。
冬場は、状況に応じて使用する日焼け止めを使い分けするようにしましょう。
また、肌が乾燥しやすい季節なので、日焼け止めだけでなく保湿もしっかりと行い、外部刺激から肌を守るようにしてください。