乾燥肌を改善して体の内側から綺麗になるには、適度な運動・バランスの良い食事・良質な睡眠が重要です。
特に食事は、肌を作る原料となるので気を遣う必要があります。
摂りにくい栄養素は、サプリで補うのも良いでしょう。
今回は、乾燥肌に即効性のある食べ物や飲み物を紹介します。
体の内側から保湿する方法
乾燥肌を改善するために、スキンケアばかりに目を向けていませんか。
ここからは、体の内側から綺麗になるインナーケアについて学びましょう。
乾燥肌とその原因
乾燥肌とは、肌の表面にある角質層の水分や脂質が減少している状態のことです。
肌にはバリア機能があり、紫外線や細菌などの外部刺激から肌を守っています。
しかし、肌の水分が不足すると、肌がスカスカの状態でバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなると言われています。
乾燥肌を放置していると、かゆみや湿疹など肌トラブルの原因となるので、早めの改善が必要です。
乾燥肌は、空気の乾燥だけでなく、栄養バランスの偏り・睡眠不足・運動不足など、生活習慣の乱れが原因になっていることが多いです。
乾燥肌を改善するために、生活習慣を見直してみましょう。
美肌を作る習慣について詳しく知りたい方は「美肌を作る生活習慣とは?肌が綺麗になる方法を解説!」も合わせてご覧ください。
体の内側から綺麗になるインナーケア
インナーケアとは、適度な運動・バランスの良い食事・良質な睡眠を心がけることによって、体の内側から綺麗になる方法です。
「肌は内蔵の鏡」と言われているように、乾燥肌などの肌トラブルは、体の内側からのサインとも言えます。
スキンケアは、肌のいちばん外側の「表皮」に働きかける美容法です。
化粧水・美容液・クリームなどを肌につけて、シワやくすみなどをケアし、美しい見た目の肌を作ります。
一方インナーケアは、肌の弾力を支える「真皮層」に働きかける美容法です。
たとえば、食事で肌に良いとされる栄養素を摂ることで、真皮層を構成するコラーゲン・エラスチンなどの生成をサポートします。
インナーケアに大切な3項目
インナーケアで大切なのは、適度な運動・バランスの良い食事・良質な睡眠の3項目です。
運動不足だと、体の血流が悪くなり、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)の遅れに繋がります。
睡眠不足や不規則な生活リズムでは、睡眠時に分泌されるはずの成長ホルモンがうまく出ず、肌のコンディションが悪くなるでしょう。
また、外食によって脂質や塩分の過剰摂取が続いていたり、肌に必要な栄養素が不足していたりすると、肌トラブルを引き起こす場合があります。
乾燥肌が気になったら、一度立ち止まって生活習慣を見直してみましょう。
体の内側から綺麗になる食べ物・飲み物
ここからは、体の内側から綺麗になるために必要な食事について説明します。
バランスの良い食事が大切
体は食べたものからできているので、体の内側から綺麗になるためには、栄養バランスを考えた食事を取ることが大切です。
体に良いからといって同じものばかり食べていると、栄養が偏り結果的に肌のコンディションが悪くなってしまいます。
外食やジャンクフードは、よほど気を付けないと炭水化物・脂質・塩分を過剰摂取することになります。
家事や育児、仕事などで疲れていて食事の準備ができないという人は、サプリメントや漢方の力を借りてもよいでしょう。
体の内側から綺麗になるために必要な栄養素
ここからは、インナーケアに必要な栄養素を挙げていきます。
タンパク質
タンパク質は体全体を形作る成分で、肌の細胞もタンパク質でできています。
タンパク質が豊富に含まれているのは、肉・魚・卵・大豆製品・牛乳などの乳製品です。
一日に必要なタンパク質の量は、成人男性で約65g、成人女性で約50gと言われています。
一度にたくさんのタンパク質を摂っても、吸収できる量には限りがあるので、三食に分けて食べると良いでしょう。
そのとき、肉や魚だけに偏らないようにバランスよく食べましょう。
ビタミンB6
タンパク質の分解には、ビタミンB6が必要です。
ビタミンB6によって、タンパク質はアミノ酸となり、皮膚や筋肉・血液・髪などを作ります。
また、粘膜を正常に保つ働きも持っています。
赤身肉・鶏肉・マグロ・バナナ・牛レバー・カツオなどに豊富に含まれているので、意識して摂取するようにしましょう。
また、ビタミンB6が働くには、ビタミンB2が必要です。
ビタミンB2は、ウナギ・納豆・卵・アーモンドなどに含まれています。
合わせて摂取ることでより効率よくタンパク質を分解することができるでしょう。
ビタミンA
ビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保ち、目の健康にも欠かせない成分と言われています。
粘膜を強化し、ウイルスや細菌から体を守る効果もあります。
抗酸化作用があり、肌の老化予防にも有効です。
レバー・ウナギ・卵・ニンジン・モロヘイヤ・ホウレンソウなどに豊富に含まれています。
脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂ると吸収がよくなります。
ビタミンC
ビタミンCはコラーゲン生成に必要な成分です。
コラーゲンは皮膚の健康だけでなく、骨や血管などの細胞と細胞を繋げる役割を担っているので、非常に大切です。
ビタミンCは、シミやしわを防いで傷や炎症を抑える働きも持っています。
熱に弱い成分なので、生で食べるとよいでしょう。
パプリカ・レモン・オレンジ・サツマイモ・ジャガイモなどに多く含まれます。
ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用で有名な成分です。
体内の脂質が酸化しないようにし、老化を防ぐ「若返りのビタミン」と言われています。
動脈硬化や血栓の予防だけでなく、毛細血管を広げて血行をよくする働きもあります。
卵・アーモンド・オリーブオイル・アボカド・大豆などから摂取できます。
亜鉛
亜鉛は体内で自ら生成することができない「必須微量ミネラル」です。
ホルモンやタンパク質の合成にも関与しており、美しい髪や肌を作るのに必要な成分と言われています。
味覚を感じる細胞を作る働きがあるので、食べ物を美味しいと感じるのに欠かせません。
豚レバー・牛赤身肉・牡蠣・カシューナッツ・卵などに多く含まれています。
サプリで足りない栄養素を摂取
食事から摂取するのが難しい、オメガ3・セラミド・ビフィズス菌・乳酸菌などは、サプリメントから摂取するとよいでしょう。
特にセラミドは、摂取することで角質層の隙間を塞いで、肌の潤いを保ちます。
インナーケアと共に、アンチエイジングケアを行いたい方は「アンチエイジングに効果のある食べ物・飲み物で体の酸化を防ごう!おすすめのレシピを紹介!」を合わせてご覧ください。
乾燥肌に即効性のある食べ物
ここからは、乾燥肌に効果のある食べ物や飲み物を挙げていきます。
発酵食品と食物繊維
乾燥肌を改善するには、腸内環境を正常化することが大切です。
納豆・キムチ・ヨーグルトなどの発酵食品を取りましょう。
そのとき、海藻・ごぼう・こんにゃく・サツマイモなどの食物繊維を一緒に食べると、善玉菌のエサになって、菌が育ちやすくなる場合があるので注意する必要があります。
たまご
たまごは、食物繊維とビタミンC以外の栄養素を全て含むので、完全栄養食と呼ばれています。
一日2個食べると、髪や肌に良いでしょう。
良質なタンパク質が含まれているので、睡眠の質向上にも役立ち、乾燥肌に即効性があると言えます。
レバー
レバーはビタミンB6・B2を含み、タンパク質の分解して肌や髪を作るのに関与します。
また、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を助ける効果があると言われているので、乾燥肌の改善に役立ちます。
大豆
大豆に含まれる大豆イソフラボンは、新陳代謝を高め、肌の潤いを保ちます。
一日に必要な摂取量は、納豆なら1パック、豆腐なら半丁です。
トマトジュース
トマトにはリコピンが含まれていて、肌の老化を予防できるでしょう。
また、コラーゲンの生成をサポートするので、シミや乾燥肌にもよいです。
1日に必要な量は15mgで、トマトだと2〜3個食べなければなりませんが、トマトジュースだと1缶(約200ml)で済みます。
体の内側から保湿する生活習慣
体の中から綺麗になるには、食事だけでなく運動や睡眠で体質改善を行うことが効果的です。
適度な運動
運動をして血流を促進することで、体の隅々まで血液が行き渡り、酸素や栄養素が運ばれます。
それによって、肌のターンオーバーが正常化するのです。
ウォーキング
ウォーキングをすると、酸素を体内にたくさん取り込むことができます。
血糖値を下げ、肌老化の原因となる糖質や脂質の代謝を助けます。
週に2〜3回行うことで、肌のターンオーバーが正常化するでしょう。
ヨガ
ヨガで深呼吸を繰り返すことで、体内に酸素を取り込みます。
血液の循環がよくなることで、肌のターンオーバーが活発になります。
また、ゆったりとした動きでリラックス効果が得られるでしょう。
ストレッチ
パソコン作業やスマホを見ることによって凝り固まった筋肉を、ストレッチでほぐして血流をよくしましょう。
仕事や家事の合間に意識して行うと、習慣付けられます。
良質な睡眠
人それぞれに適した睡眠時間は違いますが、一般的に毎日7時間の睡眠を取ると良いとされています。
寝る前にスマホを見ると、寝つきが悪くなり睡眠の質が下がるので注意が必要です。
午前0から3時の間に、成長ホルモンがたくさん分泌されます。
その時間に眠ると、細胞の修復や新陳代謝が促されます。
まとめ
乾燥肌とは、肌の表面にある角質層の水分や脂質が減少している状態のことです。
乾燥肌は、空気の乾燥だけでなく、栄養バランスの偏り・睡眠不足・運動不足など、生活習慣の乱れが原因になっています。
乾燥肌に即効性があるのは、タンパク質、ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛を含んだ食べ物です。
生活習慣を見直して、体の内側から綺麗になりましょう。