年齢を感じさせてしまうシミ、気になりませんか?
いくつになっても、シミひとつないみずみずしい肌に憧れますよね。
シミの原因を知ることで対策が立てられます。
そもそもシミがどうやってできるのか、シミの種類にはどのようなものがあるのかをこの記事を参考にしてみてください。
また、シミの改善方法や予防法、さらにおすすめの化粧品もご紹介しています。
シミの種類
紫外線が原因のシミ(老人性色素沈着)
紫外線は肌の大敵であり、シミの原因のおよそ8割を占めています。
老人性色素沈着(ろうじんせいしきそちんちゃく)と呼ばれるこのシミは、20代~30代頃に多く出始め、だんだんと色が濃くなっていきます。
肌に影響を与えているのは、UVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)と呼ばれるものです。
UVAの特徴は皮膚の奥側の層まで刺激し、コラーゲンの生成などを邪魔します。
一方UVBは肌の表面を強く刺激する特徴があるため、炎症が起きやすくなってしまいます。
季節によって紫外線の増減はありますが、紫外線は一年中毎日降り注いでいるので冬でも油断しないようにしましょう。
女性ホルモンが原因のシミ(肝斑)
妊娠や避妊薬を服用している際はホルモンバランスが乱れ、肝斑(かんぱん)と呼ばれるシミができることがあります。
また、更年期と呼ばれる30代から40代の方が最も発現しやすく、高齢者になると消えるとも言われています。
さらに、ストレスを抱えているとホルモンバランスが崩れやすいため注意が必要です。
肝斑は左右の頬に対称的にできるのが特徴で、薄めの茶色をした少し大きめのシミです。
肝斑のできやすい位置には他のシミもできる可能性があるため、判断しにくいケースもあります。
そばかす
そばかすとは、茶色の斑点が多数あるようなシミのことです。
また、すずめの卵のようにも見えるため、雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれています。
遺伝によってできるシミで、小さい頃にできはじめてだんだんと増えていきます。
思春期が最も増える時期で、それ以降は人によりますが減ることもあります。
鼻から頬にかけてできやすいですが、その他にも背中や肩など日が当たる露出部には現われます。
そばかすは紫外線の影響で濃くなることもあるので、悪化を避けるためには紫外線対策が必要です。
やけどやニキビが原因のシミ(炎症後色素沈着)
肌に炎症がある際にはその部分のメラニンが活性化され、色素沈着をすることがあります。
これが炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)です。
炎症になる原因にはやけどやニキビ、虫刺されや傷など様々なものがあります。
また、肌をゴシゴシ洗ってしまったり肌に合わない化粧品などを使ったりと、間違った肌のケアもこのシミの元になります。
基本的には時間が経つことで改善しやがて消えることが多いです。
しかし、炎症部分に紫外線や過度なダメージが生じてしまうと直りにくくなってしまいます。
その他のシミ
主なシミの種類は以上ですが、この他にもシミには種類がありますのでいくつかご紹介します。
まず、対称性真皮メラノサイトーシスというものがあります。
このシミは、メラニンが真皮内で多くなってしまいできるシミで、左右対称にできるため肝斑との見分けがつきにくいです。
また、花弁状色素斑というシミは海水浴など、強い紫外線を浴びることによってできやすいシミです。
肩から背中にかけて現れ、花びらや金平糖のような形をしています。
脂漏性角化症は少し厚みのあるシミです。
高齢になってから現れることが多く、悪化するとイボのようになることもあります。
- Point
- シミの種類は、一つではない
- ホルモンや遺伝によるシミもある
シミの予防法
シミの原因を知ることができましたが、シミができないためにはどうすれば良いのでしょうか?
美しい肌になるためにもシミの予防方法について把握して起きましょう。
紫外線対策を怠らない
紫外線はシミの一番の原因であり、紫外線対策をすることでシミの予防にも繋がります。
紫外線は年中降り注いでいますが、その量としては1月から徐々に増加し7、8月でピークを迎え、その後徐々に減少していきます。
しかし、使い勝手のいい日焼け止めクリームは肌に刺激を少なからず与えてしまいます。
シーンに合わせて適切な日焼け止めを利用するようにしましょう。
正しいスキンケアを行う
やはり毎日のスキンケアが美肌への近道です。
洗顔の時に肌をゴシゴシと擦らない、洗顔後は化粧水や美容液で保湿するなど基本的なケアは必要になります。
おすすめの化粧水の成分は、ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸などです。
毎日のお手入れに取り入れて、美しい肌を目指しましょう。
正しいスキンケア方法についてもっと知りたい方には「スキンケアの正しい順番とは?各アイテムの種類や特徴・選び方について解説」で詳しく解説しています。
規則正しい生活をする
質のよい睡眠やバランスのよい食事は、シミ対策に効果的です。
規則正しい生活をすることで、ターンオーバーが正常に働きメラニンが排出されます。メラニンが少なくなることで、シミができにくくなります。
健康的な食事内容について知りたい方には「美肌に効果のある食べ物特集!毛穴やニキビ改善にも効果抜群なレシピを紹介」で詳しく解説しています。
- Point
- 紫外線対策やスキンケアを正しく行うことがシミの予防に繋がる
- 規則正しい生活は、肌のターンオーバーを正常にする
シミ対策に必要な栄養素
シミへの対策では、身体の内側から整えていくことも大切です。そのためには、どのような栄養素を摂取するのが重要になります。
以下に必要な栄養素について解説します。
L-システイン
シミ対策に効果的な栄養素のひとつにL-システインがあります。L-システインにはシミの原因物質であるメラニンを排出する効果が期待できます。
皮膚のターンオーバーをサポートすることで、結果的に角質層に含まれるメラニンを除去する働きが期待できます。L-システインは、生成されたメラニン色素を無色化する働きもあるため、気になるシミを薄くする美白効果も期待できます。
ビタミンC
ビタミンCを多く摂り入れることでシミの原因となるメラニンの生成を抑える効果が期待できます。人間は体内でビタミンCを作ることができないため、食事やサプリメントを通じてビタミンCを摂取するしかありません。
1日のビタミンC摂取量は成人で100mgと言われています。食事でビタミンCを多く摂り過ぎても、排泄されるだけですから問題はありませんが、サプリメントなどでビタミンCを過剰摂取すると、活性酸素が増えたり、胃腸への影響を及ぼしたりする可能性があるため注意が必要です。できるだけ食事を通じてビタミンCを摂取するようにしましょう。
ビタミンA
ビタミンAにもシミの大敵であるメラニンの生成を抑える効果があります。ビタミンAは、皮膚だけでなく、髪の毛や爪などを健康に保つ作用があります。
また、ビタミンAの主成分であるレチノールには、目や皮膚の粘膜を守る作用もあります。ビタミンAを始めとするビタミン類は活性酸素の働きを抑える作用があるため、シミに限らず身体全体を酸化から守ることができます。
ただし、ビタミンAは脂溶性なので、体内に蓄積されやすいため、過剰摂取をした場合に害がある可能性があるため、注意が必要です。
- Point
- L-システインには、メラニンを排出する効果が期待できる
- シミの対策は、体の内側からも行うことが大切である
シミ対策に効果的な食べ物
シミ対策に効果的な栄養素は、具体的にどのようなものに含まれているのかを説明します。
肉類や魚類
L-システインを多く含む食材としては、¥肉類や魚類があります。中でも羊肉や牛肉には豊富にL-システインが含まれています。
豚肉の赤身や鶏肉にも含まれているため、シミ予防のために、積極的に肉類を摂るようにしましょう。また、魚類の中では鮭に多く含まれています。
シミやソバカスなど色素沈着が気になり始めたら、肉類や魚類を食べることを心掛けましょう。
キウイやイチゴ
ビタミンCが多く含まれる食材には、フルーツ類が挙げられます。特にキウイやイチゴはビタミンCが豊富な食材です。
また、レモンやアセロラなど酸味のあるフルーツにも多く含まれています。野菜類では、ブロッコリーやゴーヤなどにビタミンCがたくさん含まれています。
ビタミンCは水溶性なので、長く水に浸けておくとビタミン成分が流れてしまうため、注意が必要です。
トマトやカボチャなどの色の濃い野菜
カボチャやニンジン、ホウレンソウ、トマトなど色の濃い野菜類には、ビタミンAが多く含まれています。
普段から色の濃い野菜を食べることで、ビタミンAを適切に摂取する事ができるでしょう。シミ予防のためには、色の濃い野菜を摂るように心掛けることが大切です。
- Point
- 肉類や魚類などはL-システインを多く含んでいる
- 果物や色の濃い野菜は、シミ対策に効果的である
シミを改善する方法
現在、シミに悩んでいる方の中には早くシミが消えて欲しいと願う人も多いと思います。
生活習慣や日々のスキンケアでも改善は見込めますが、肌質を改善するにはどうしても時間がかかってしまいます。
ここではシミをより効果的に改善する方法をお伝えしていきます。
シミ用のクリームを使用する
美容品の中にはシミ消しクリームと呼ばれる、シミの改善に特化したものがあります。
家で手軽にシミのケアができ、お値段もお手頃なのが嬉しいポイントです。
ただし効果のあるシミが限られており、そばかすやその他のシミでご紹介したものに関してはあまり効果が期待できません。
シミ用クリームについてもっと知りたい方には「クリームで消えるシミってあるの?シミ消しクリームの選び方や使い方、注意点などをご紹介します!」で詳しく解説しています。
美容医療を利用する
より早く効果を実感したい人には美容医療がおすすめです。
自分のシミの種類によって、医師の指示を受けながらレーザーやケミカルピーリングなど様々な方法を試すことができます。
しかし、シミ消しクリームなどを利用するよりも費用がかかってしまうため、慎重に行うようにしましょう。
- Point
- シミ用クリームを使用することで、シミの改善が期待できる
- 美容医療のレーザー等の方法でシミを改善することができる
まとめ
今回はシミの原因について種類とともに解説しました。
また、予防法や改善法をご紹介したことで、よりシミに関して理解を深められたのではないでしょうか?
紫外線はシミができたり悪化したりする最も大きな原因です。
紫外線対策をしっかりと行い、同時に生活リズムを整え適切な肌のお手入れを実戦しましょう。
オススメの化粧品も紹介していますので、お試しになってみてください。